DIY記録:トランスミッションオイル交換

昨日のやり残しを消化!

はじめに

オイルセンサーブロックの手直しの後に実施予定だったミッションオイルを交換しました。

交換理由は、8千km位で1速の入りが固くなって来たからです。(新車から5000km位まではスムーズにギアが入っていた気がします...無駄にシフトチェンジし過ぎたかも!?)

オイル選び

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ミッションオイルは、前回のブログで説明した通り、高級品のNUTEC ZZ-31 75W-85(約6,800円)を選びました。

理由は、ミッションオイルは交換頻度が長くて、高級品を入れてもダメージが少ないからですw。純正はグッドコンディションで交換不要、シビアコンディション(渋滞・短距離多めなどの場合)でも75,000kmです。

ただ、シングルグレードの純正オイルは、耐久性が特別高いみたいなので、社外品にすると交換頻度が上がってしまうかもしれません。(どれくらいでシフトの入りが悪くなるか様子見します)

あと、最近ギアやデフオイル用の添加剤が高騰しており、替え時としては最悪だったかもしれません(苦笑)。

粘度

純正はシングルグレードの75Wですが、社外品で同じものはほぼ見つからないので、マルチグレードの75W-85が最適になります。

W値は同じですが、極低温域の話なので常温域だとマルチグレードの方が硬めになるらしいです(難しい話で合っているか知らないけど💦)。粘度を上げたことによりギアの入りが悪くならないか気になるところです。

GL

数値が大きいほど過酷な用途に使われるもので、添加剤が多いそうです。一般的には、GL-4がトランスミッション用、GL-5がデフ(LSD)用です。(ジムニーシエラの場合も同様)

注意点としては、GL-4対応のトランスミッションにGL-5を入れると、添加剤でシンクロが傷んでしまい、最悪ギアを壊す可能性があるみたいです。(数値が大きいほど良いというわけではない点に注意)

NUTECのは、GL表記が見つからなかったんですけど、「添加剤に依存することなくベースオイルを高性能化している」と書かれているので、デフとギアのどちらの用途でも使えるのかもしれません。

詳細はメーカーに確認して欲しいんですが、物によってはミッションとデフ両対応だったり、FF&LSD装着車専用があったりするので、オイルの商品説明を良く読んで購入してください。

必要量

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マニュアルトランスミッションの場合は、たった1.2Lで足りますが、2L缶だと結構余ってもったいないです。トランスファーオイルも1.21Lと中途半端なので合わせても切りの良い数字にはなりません😅。

工具

以下の工具を使用しました。

  • 4角レンチ(10mm)
  • ソケットレンチ
  • シールテープ
  • オイル受け
  • オイル処理箱
  • オイルサクションガン
  • 手袋
  • キッチンペーパー
  • 段ボール(寝転がる用)

交換

オイルの種類や交換方法については、徹底解説している人が居るのでネットで検索してもらうとして、ここではざっくり紹介します。

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トランスミッションは車体中央とエンジンの間位にあります。

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エンジンオイルは、頭を潜らせるだけで行けますが、ミッションオイルは腰下までがっつり突っ込むので、体を滑り込ませる段ボールが必須になります。

ジムニーシエラならジャッキアップやスロープ不要で、車体の下に潜り込めます。(狭いので体を回転させると肩が当たりますが)

逆に片方だけ持ち上げると車体が傾いてしまい、正しい量のオイルが注入できなくなります

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排出用のドレンプラグです。このボルトはテーパー状になっており、締めすぎるとケースが割れるらしいので、純正の手っ張り具合を記録しておいた方が良いです。

オイルやシール剤で滑るのでトルクレンチは当てにならないみたいです😱。

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注油用のフィラープラグは横に付いているので、先にこちらを外してください。最悪ドレンプラグが固くて緩まなかった場合、オイルが残っているので後戻りが出来ます💦。

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プラグは10mmの4角ソケットを使います。

KTCの「9.5SQ 10mm ドレンプラグソケット AC302-10」が狭い場所でも回し易いということでAmazonで新規購入しました。

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ドレンプラグを抜き、オイルを受け皿で受け取ります。

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外したドレンプラグには磁石が付いていますが、御覧の通り鉄粉で真っ黒です😲。これだけギアが削れたらフィーリングが変わるのも納得です...。

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キッチンペーパーと歯ブラシで鉄粉を除去しました。

鉄粉よりも面倒だったのが、純正の液体シール剤の除去です。ネジの溝にかなりしっかりくっ付いているので、これにかなりの時間を使いました。

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液体シール剤は持ってないし、あまり好きじゃないので、いつものシールテープを巻きました。(2~3周巻きますが、プラグの外周が長いので結構な量を使います)

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ドレンプラグを元に戻しますが、ネジ穴がテーパー状になっている影響か、奥の方でシールテープが共回りしてしまい、うまく奥まで入って行きませんでした。

何回かやり直しましたが、結果は同じだったので、そのまま少量のオイルを注入して漏れてこないことを確認して、問題なかったので作業を継続しました。

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オイルは重力に逆らって入れるのでオイルサクションガン(巨大注射器w)を使いました。

灯油とか入れるシュポシュポの方が早くて簡単という情報がありましたが、専用サクションガンを使う機会は数年に一度なので活躍させてあげましたw。

マニュアル車の規定量は1.2Lと少なめなので、500mlのタンクでも数回で終わります。満タンになると、フィラーの穴からオイルから溢れて来るので、そこで注入を止めます。

最初は、0.8Lくらいで溢れてきたので、「あれ?」ってなりましたが、前輪をスロープで上げていたのが原因だと分かり愕然としました(苦笑)。

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8千kmでミッションオイルは真っ黒けでした。(とても数万km無交換で良いとは思えませんでした...)

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オイルの鉄粉とか見たかったんですけど、プラグを緩めた時にシール材のカスやプラグのゴミなどが大量に落ちたので、ミッションケース内のものかわかりませんでした💦。

あとは、プラグを元に戻して、油漏れがないことを確認できれば作業完了です。(ぶっちゃけ作業後の油の後始末の方が大変です💦)

インプレッション

最初に冷間で1速に入れた感触は「純正よりも固い...」でした。やっぱり純正よりも粘度が高いのが影響しているのかもしれません🤔。

別の人は、1速とRがスコスコ入ると言っていたので、それとはちょっと違う感覚でちょっと悲しいです😥。

なじめば良くなると思いコストコまで買い物に行ってみましたが、劇的に良くなった感じはありません。温まった後は良くなったような気がしなくもないというレベルです。(プラシーボ効果?)

うーん、天下のNUTECの高級オイルなので、そのうち良くなることを信じて、しばらく様子を見てみます。

おわりに

今回は投資効果が少なく、ちょっと残念な結果でしたが、ギアの保護効果はアップしているはずなので、無駄にはならないと思います。

いろんなオイルを交換していると、他の部分も交換したくなってきたので、そのうち駆動系のオイルを全部交換したいと思います。

ただ、ジムニーシエラは本格4WDなので、デフが2つ(前後)、ギアも2つ(トランスミッションとトランスファー(副変速機?))の合計4か所もあるのがキツイです💦。

ローパワー(1.5L NA)の車なので、油脂系を良いもの入れて、エンジンパワーを100%伝達できるように地道なメンテをしていきたいと思います。

では、また!

追記:4日後に同じオイルを再交換したらフィーリングが良くなりました(謎)。詳細は、トランスファーオイル交換を参照してください。(ちゃんと交換出来れば効果あり?)

メモ:走行距離 8,565km

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