ノート NISMO S改造記録
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「ジャッキアップ&ウマ掛け」

(2018/10/29)
日産 ノート NISMO Sのジャッキアップ&ウマ掛けをした時のレポートです。

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はじめに

日産 ノート(E12)は、取扱説明書を見ても、純正パンタジャッキを使ったジャッキアップ方法しか書かれておらず、油圧ジャッキを使ってセンタージャッキアップをする方法が書かれていません。

試行錯誤の結果、なんとか4輪ウマ掛けに成功したので、やり方を紹介します。

注意:以下は、非公式の手順ですので、真似する場合は自己責任でお願いします。(不安定な状態でのジャッキアップは大変危険ですので、慎重に確認して安全を確保してください)

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最終的にこの状態にします。

工具

作業に必要な工具は、以下の通りです。

  • 油圧ジャッキ
  • ウマ×4(ジャッキスタンド、リジットラックとも呼ぶ)
  • パンタジャッキ(純正オプション)
  • フロント用の当て板(SPF材(1x4))
  • リア用の当て板(少し工作が必要です(後述))
  • ホイール外し用レンチ(タイヤを外す場合のみ)
ウマ 油圧ジャッキ

作業手順

フロント

  1. フロントのホイールナットを軽く緩めておきます。

  2. ジャッキアップポイントは手前に良いところがないので、かなり奥になりますが、丈夫なフロントメンバーにかけることにします。

    フロントメンバー
  3. ノートニスモSはフロントバンパーが低くて油圧ジャッキが入らないので、片輪だけパンタジャッキで上げて車高を上げておきます。

    フロントパンタジャッキ フロントバンパー
  4. この位置でジャッキアップしました。ただ、一カ所に力を加えると歪む可能性があるので、当て板を噛まして負荷を分散してあります。

    フロントジャッキ1 フロントジャッキ2 フロントジャッキ3
  5. 奥過ぎてジャッキのレバーの可動範囲が狭いですが、がんばって所定の位置まで上げて、ウマを噛まします。ウマの位置は、ノートの説明書に記載のパンタジャッキのポイントとしました。

    手前の画像では車体をウマに直接載せてますが、スリットが入ったゴムアダプタなどを付けないとサイドシルの下側が傷みます。

    ジャッキ距離
  6. フロントのタイヤとホイールを完全に外します。

リア(準備)

2021/01/12追記

本ページ作成当初は全く情報がありませんでしたが、改めて調べてみると「牽引フック部分で上げられる」(整備要領書に書いてある)という情報を入手したので実験してみました。

IMG IMG

油圧ジャッキで最大まで上げてみました。中心から助手席側にずれた位置ですが、運転席側も問題なく上がります。

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ただ、高さが稼げないのでジャッキスタンド(ウマ)が入らないです。

タイヤ交換くらい(ウマなし)の作業なら、こっちの方が楽だと思います。ただ、安定感はあまりないので、外したタイヤを床下に置くなどして保険をかけておいた方が良いと思います。

ウマに載せたい人は、以下の既存記事を参照してください。

当初の記事

リアは、ブログでも説明しましたが、適当な当て板では安定して上げることが出来ません。

リアジャッキ1 リアジャッキ2

上記は実験画像ですが、トーションビームはジャッキアップは想定していない三角形の底が抜けたような形で、当て板を入れても不安定です(接地面積が少な過ぎる)。

強度的にも車重を支える能力がないため、当て板なしだと簡単に曲がってしまいます(正確には三角部分の底が開いてしまう)。

試行錯誤の結果、専用のアダプタを木材で自作することになりました。材料は以下です。

  • MDF材(300x150x30mm)
  • 角材(300x20x20mm)×2枚
  • ネジ(40mm位)×10本
  • 電動ドリル
  • のこぎり
ジャッキアダプタ1 ジャッキアダプタ2

専用と言っても大したものではなく、横幅を広げて接地面積を増やし、三角の底が開いてしまわないように、ストッパー(下駄)を付けただけです。三角の底の距離は約10cmでした(現物合わせして微調整してください)。

ドリル溝彫り

裏面の油圧ジャッキ側もずれないように、電動ドリルで溝を切っておきます。

これで上も下も所定位置にハマるようになるので、失敗して事故る可能性が低くなってます!(ジャッキは命がけなので念には念をです...)

リア

  1. リアのホイールナットを軽く緩めておきます。

  2. 先ほど作ったアダプタをトーションビームにかけてジャッキアップします。ちゃんと所定位置にはまっているか確認して、不安定なら調整してください(焦りは禁物!)。

    リアジャッキアップ前(後) リアジャッキアップ前(斜め) リアジャッキアップ前(横)
  3. 車高を下げている場合、アダプタの厚みでジャッキが入らない場合があるので、その場合はフロントと同様にパンタジャッキで車高を稼いでください。

    リアパンタジャッキ
  4. あとは普通にジャッキアップして、ウマを掛ければOKです。(リアは車重が軽いので楽です)

    リアジャッキアップ(後) リアジャッキアップ(横)
  5. リアのタイヤとホイールを完全に外します。

  6. 苦労のすえ、自宅で4輪ジャッキアップに成功しました。お疲れ様(…って、普通はここから作業開始ですけどねw)。

    IMG

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