Quick CD to MP3 encoderの設定

Quick CD to MP3 encoderの環境設定について説明します。

(MP3変換画面)

目次

基本設定

項目名 説明
ライセンスキー 寄付後に通知される、ライセンスキーを設定します。
未設定時は、広告ウィンドウが表示されます。
CD-ROMドライブ 読み取りに使用するCD-ROMドライブを一覧から選択してください。
トレイ開閉ロックを有効にする CD読み取り中にトレイ開閉を行えないようにします。
自動取り出しを有効にする CD読み取り後に、自動的にCDを取り出します。
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ID3Tag V1

解説

ID3Tagとは、MP3ファイルにアーティスト名、曲名などの情報を記録するための規格のことです。
V1では、アーティスト名/曲名/アルバム名/発売日/ジャンル/コメントなどの基本的な情報のみを記録できます。

一部のカーオーディオ、MP3プレーヤーでは構造の単純なID3Tag V1しかサポートしていない場合があります。

また、ID3Tag V1には、以下の制限があります。
  • 文字コードの指定ができないためWindows標準の文字コード(Shift-JIS)となります。(MacやUNIXでは文字化けする可能性があります)
  • 文字の長さが半角30文字までしか記録できません。

項目名 説明
バージョン

ID3Tag V1のバージョンを指定します。

"使用しない"ID3TagV1を使用しません。
"1.0"1.0を使用します。
"1.1"1.1を使用します。
(コメントが半角28文字になる代わりに、トラック番号が記録できます)
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ID3Tag V2

解説

ID3Tag V1に比べ、多彩な情報を記録できます。
本ソフトウェアでは、楽曲のコメントやジャケット画像などを記録します。
また、文字の長さも何千文字以上でも余裕で入るので、長い曲名が入らないという心配がありません。

さらに多国語に対応しているため、異なるOS間でも日本語が問題なく表示できます。
ただ、構造が複雑であり、バージョン毎に形式が大幅に異なるため、プログラムにより対応状況がまちまちです。
2005年現在では、V2.3.0が主流のようです。


項目名 説明
バージョン

ID3Tag V2のバージョンを指定します。

"使用しない"ID3TagV2を使用しません。
"2.2.0"2.2.0しか対応していない古いソフトウェアを使用する場合に指定します。
"2.3.0"大半のソフトが対応しているバージョンです。
"2.4.0"現在の最新バージョンです。
2.3.0との違いは発売日などが年だけでなく、年月日時秒まで記録可能です。
ただし、対応ソフトは見たことがありません。
また、画像ファイルが認識されない(原因不明)などの不具合が多いため時期早々かも?
文字コード

ID3Tag V2の文字コードを指定します。

"auto":自動判別します。
日本語を含まない場合、英語コード(ISO-8859-1)
日本語を含む場合は、
  • [バージョンが2.2.0 or 2.3.0]の場合、"UNICODE"を使用。
  • [バージョンが2.4]の場合、"UTF8"を使用します。
※判定は、タイトル/アーティスト名などの項目毎に行われます。項目毎に文字コードが変わることを嫌う場合は、文字コードを明に指定してください。
"ISO-8859-1":英語コード(ISO-8859-1)(推奨)
日本語が含まれている場合、Shift-JIS(無変換)で書き込まれます。ほとんどのプレイヤーで日本語が表示可能です。
[補足]
もともと英語コードの領域ですので、数種類ある日本語コード(Shift-JIS,EUC,JISなど)のどれを使用するかは明確になっていません。
現状、Windowsのシェアが一番なので、カーオーディオやMP3プレーヤーでは、暗黙の了解でShift-JISが標準となっているようです。
日本語は本来UNICODEで記録されるべきですが、UNICODE非対応のプレイヤーが多すぎるため、現実問題これを選ぶしかない状況です。
"UNICODE":多国語コード(UNICODE-16bit)
世界標準の文字コードです。
英語/日本語に関わらず1文字が2byteになります。
UNICODE非対応のプレイヤーでは文字化けします。
(具体的には"ABC"が"A"だけ表示される場合などがそうです)

以下は、ID3Tag V2.4.0以降でのみ指定可能。
"UNICODE(BIG)":多国語コード(UNICODE-16bit-ビッグエンディアン)
データ内の並びが違うだけで基本的に"UNICODE"と同じ、互換性を考えると"UNICODE"を使った方が良い。
"UTF8":多国語コード(UNICODE-UTF8)
英語はASCII文字("ISO-8859-1"と同じ)で書き込まれるので、UTF8未対応のプレイヤーでも(英数字だけは)文字化けせずに表示できます。
日本語を含む場合、2byte以上の可変長になります。
マイナーな日本語ほど1文字のサイズが大きくなる性質をもっています。
コメント言語

ID3Tag V2のコメントに指定する言語コードを指定します。

"auto":[文字コードが"ISO-8859-1"]の場合は、"eng"
[文字コードが"ISO-8859-1"以外]の場合は、"jpn"
"jpn":日本語コメントを含む場合に指定します。
本指定を行った場合、英語コメントのみであっても"jpn"を記録します。
"eng":英語コメントのみの場合に指定します。
本指定を行った場合、日本語コメントであっても"eng"を記録します。
※iTuneでは"eng"でなければコメントが出ないようです。(iTune V5 Windows版で確認)
本来はiTuneが"jpn"に対応すべきですが、どうしてもコメントを表示させたい場合は、"eng"を指定してみてください。
改行コード

ID3Tag V2でサポートしている改行コードはLF(UNIX系)のみです。

本設定を"YES"にした場合、コメントのCRLF(Windows系)をLF(UNIX系)に変換します。

※Windows系のプレイヤーでは、CRLFでなければ改行されないことが多いので、問題がある場合は本設定を"NO"にしてください。

LFに変換:改行コードをLFに変換します
変換しない:改行コードを変換しません
アルバム名の書式

シングルCDの場合の、ID3Tagのアルバム名に出力する文字列のフォーマットを指定します。 (%sの部分にアルバム名が埋め込まれます。%sは削除しないでください)

【設定例】
  シングル(%s)
出力項目

MP3ファイルに出力するID3Tag情報を、以下の項目の中から選択してください。(複数選択可)

  • アーティスト名
  • トラック名
  • アルバム名
  • コメント
  • ジャンル
  • 作曲者
  • 著作権
  • 原曲アーティスト名
  • アルバムアーティスト名
  • 画像

ただし、チェックを入れていても、Webページから取得できなかった情報については出力されません。

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MP3

MP3エンコーダーの設定を行います。エンコード設定の詳細については午後のこ〜だ、またはLAMEのマニュアルを参照してください。

項目名 説明
エンコーダー

MP3エンコーダーを設定します。

なし(WAVE)
午後のこ〜だ(※)
LAME(※)
※MP3エンコーダーのライブラリ(gogo.dll or lame_enc.dll)を、Windowsのシステムフォルダ or "[インストール先]\bin"に置いて、読み込めるようにしておいてください。
エンコードタイプ

エンコードタイプを設定します。

モノラル
ステレオ
ジョイント ステレオ(推奨)
ミッドサイド ステレオ
デュアルチャネル
※WAVEの時は固定でステレオになります。
ビットレート(kbps)

MP3のビットレート(単位はKbps)を設定します。 数値が高いほど高音質になります(その分、使用ディスク容量も増えます)。

一般的に128kbpsでCD音質と言われていますが、音質を重視するなら192kbps以上をお奨めします。

"32","40","48","56","64","80","96","112","128",
"160","192","224","256","320"
※WAVEの時は無視します(無圧縮の最高音質になる)。
心理音響解析 心理音響解析の使用有無。
※WAVE、LAMEの時は無視します。
16KHz低帯域フィルタ 16KHz低帯域フィルタの使用有無。
※WAVE、LAMEの時は無視します。
プレエンファシス

プレエンファシスの使用。プレエンファシスが有効になっているCDで使用する値です (プレエンファシスが無効なCDでは、自動的に0が使用されます)。

プレエンファシスなし:エンファシスを無効にする
プレエンファシス50/15ms:通常のCDのプレエンファシスは大抵コレ
プレエンファシスCCITT:プレエンファシスCCITTを使用する(^^;
※WAVE、LAMEの時は無視します。
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出力先

解説

MP3ファイルの出力先フォルダ、およびファイル名を自由にカスタマイズすることができます (CD情報(発売日、アーティスト、曲名など)の値を使用することができます。)。

フォルダ名/ジャケット写真画像ファイルに使用可能な情報は、以下の通りです。

%YEAR%=CDの発売した年(4桁)
%MONTH%=CDの発売した月(2桁)
%DAY%=CDの発売した日(2桁)
%ARTIST%=アーティスト名
%ALBUM%=アルバム名

以下は、MP3ファイル名にのみ使用可能です。
%TITLE%=曲名
%TRACK%=トラック番号

例)アルバムを年代別のフォルダに分類する場合

設定内容
出力フォルダ=C:\mp3\album\
アルバム=%YEAR%%MONTH%\%ARTIST%\%ALBUM%\
MP3ファイル名=%TRACK%_%TITLE%.mp3
出力例
■発売日:200603
■アーティスト名:太郎
■アルバム名:「エムピー・スリー
■トラック:「ああ、エムピー・スリー

C:\mp3\album\200603\太郎\エムピー・スリー\01_ああ、エムピー・スリー.mp3


出力フォルダ
項目名 説明
出力フォルダ

出力先のベースとなるフォルダを指定します。 [参照]ボタンを押下し、フォルダ選択画面より選択してください。

アルバム

アルバムの出力先フォルダを指定します。

【設定例】
  album\%YEAR%\%MONTH%_%ARTIST% - %ALBUM%\
シングル

シングルの出力先フォルダを指定します。

【設定例】
  single\%YEAR%\%YEAR%%MONTH%\
その他

上記以外の出力先フォルダを指定します。

【設定例】
  other\%YEAR%%MONTH%\%ARTIST%\
出力ファイル
MP3ファイル名

MP3のファイル名を指定します。

【設定例】
  %ARTIST%_%TRACK%.%TITLE%.mp3
画像ファイル名

ジャケット写真画像をファイルに出力する場合は、ファイル名を指定します (拡張子(.jpegなど)は書かないでください)。 出力先フォルダは、MP3ファイルの出力先と同じです。 未入力にすると画像ファイルは出力されません。

【設定例】
  %ARTIST%_%ALBUM%
新着リストファイル

変換を行った日付、アルバム名、アーティスト名、出力先をテキストファイルに履歴として記録します。 ファイルは出力フォルダ直下に出力します。

【設定例】
  update.txt
リストファイル(m3u)
出力対象

リストファイル(m3u)の出力対象にするかをCD種別毎に指定します。すでにリストファイルがある場合は追記します。

DLNA用プレイリスト
リストファイルのコピーを出力する

リストファイルのコピーを出力するかを指定します。機能概要はDLNAリストコンバーターを参照してください。

出力先

リストファイルのコピーを出力するフォルダを指定します。

文字コード

変換する文字コードを指定します。

UTF8(デフォルト)
SJIS
EUC
JIS
※DLNAサーバ、およびクライアントで認識可能な文字コードを指定してください。
フォルダ階層制限

DLNAサーバのフォルダ数の上限を超えないように、出力先に作成するフォルダ階層数を制限することが出来ます。

例)"2"を指定した場合、2階層まではそのまま出力し、3階層以降はフォルダ区切り文字(\)をアンダーバー(_)に変換します。
"(入力フォルダ\)album\2009\12_ARTIST - SAMPLE CD\list.m3u"
"(出力フォルダ\)album\2009\12_ARTIST - SAMPLE CD_list.m3u"

"0"を指定した場合は、全てのリストファイルが単一フォルダに出力されます。元のフォルダ構成を全て再現させたい場合は、大きな値("99"など)を指定してください。

改行コードをLFに変換する

改行コードをCRLF(Windows系)からLF(UNIX系)に変換します。

パス区切りを \ から / に変換する

リストファイル(m3u)内に記述するパスの区切り文字を \ から / に変換するか指定してください。

例)チェックするとパスが以下のように変換されます。
 変換前:"..\Media\Music\mp3\sample.mp3"
 変換後:"../Media/Music/mp3/sample.mp3"

コメント行を削除する

リストファイル中のコメント行を削除して出力します。

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設定画面の表示方法

  1. スタートメニューからQuick CD to MP3 encoderを起動します。
    ※CD情報が読み取れないなどのエラーが出ても無視して頂いて構いません。
    (スタート)

  2. 初回起動時は、設定を促すメッセージが表示されます。
    (設定画面)

  3. [設定]ボタンを押下します。
    (メイン画面)

  4. 設定画面が表示されます。
    (設定画面)

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